食べ物のはなし

 

以前どこかで「言葉は雨」と例えたことがあったけれど、何かを書きたいときにはその書きたいものが空気中に含まれる水分のように自分の周辺に飽和して、ある日いよいよ耐えきれず粒として落ちる雨のように、文章というものも必要に迫られて結晶化されることが一番望ましい。

 

日照り続きというのは自分にとっても決して望ましいわけでもなく、本当はもっと定期的に雨が降ってほしいし、そのような自己表現が(例え一方的であっても)自分と世の中を繋いでくれる数少ないのコードであるようにも感じる。

 

この雨の降らない間も心の中では静かに雨乞いを続け・・・つまり内省したり、人の話や文章にすがってみたり、落ち込んだり、ときめいたりしながら日々を過ごしている。

 

・・・早速何が言いたいのか自分でもわからなくなったけど。

 

言葉が自ずから結晶化する前に無理やり降らそうとすると、こういうことが起きてしまう。

 

それでも、人工雨でもいいから、今日は何かを書きたくなった。

 

 

あまりうまくいってない一年目の無肥料プランター(岡本よりたかさん方式)。風除けのために植えた陸稲だけ何故かよく実った
あまりうまくいってない一年目の無肥料プランター(岡本よりたかさん方式)。風除けのために植えた陸稲だけ何故かよく実った

 

書きたくなっただけで、書く内容もそんなにないから、久々に食べ物のことを書いてみようと思います。

 

私は去年の今頃くらいからゆるく小麦抜き生活をしていて、パンやうどんはもう全くと言っていいほど欲しなくなったのだけど、パスタは献立の選択肢をかなり広げてくれるので許すことにしました。

 

小麦を抜いたことの変化をすごく大きく感じたわけではないけれど、とにかく依存対象が減ったのはメリットの一つでした。今の私は、小麦を食べてもいいし、食べなくてもいい。正直、食べすぎるとお腹の下が重たい感じがするので、頻度は減ったし、今くらいだとちょうどいいかなと思っています。

 

小麦をやめたら自然と和食が増えて、今は連日のようにシャケ定食がお昼の定番になっています。ご飯と味噌汁とシャケと副菜。昔から日本人がよくもまぁ飽きずに同じものを食べてきたなと思うけど、最近はこれが本当に完全食なんだなとお腹の底から理解できるようになりました。

 

あまりカロリーとかは気にしないけど、タンパク質だけは一日50gを目標にしていて、シャケ定食に納豆や卵をつけて、夜をパスタにするとこの目標も達成できてしまいます。小麦を抜いて和食を毎日食べるようになったら、腹持ちが良くなったので自然と間食が減り、一食一食がより美味しく感じられるようになりました。小麦や白砂糖は、脳内で「食べたい」信号を発してお腹をグルグルと鳴らすので、発信元を断つと空腹感はかなり収まるのがわかりました。

 

依存を減らすというのは最近の私のテーマで、これは本能的に私の中の危機管理システムがアラームを鳴らしているためと思われます。

 

何を食べるかだけじゃなくて、どれだけ食べるかという部分にもアラームは鳴っていて、より少ない食で幸せかつ健康的に生きられるように身体と精神を作り替えています(今は1日2〜2.5食)。ただこれ以上痩せたくはないので(だからタンパク質は大事!)、目的は仮に何かに被災したり、これ以上の食糧危機で食べものに困ったときになるべく安定していられるように・・・。

 

私は体質的にあまり太らないのですが(とは言え中年の今はもう無頓着ではいられない!特にお腹周り)、若い頃は過食に悩んでいたこともあります(昔は痩せの大食いで男の子たちに引かれるくらいでした・・・)。だから食べるのをやめられない人の罪悪感などはすごーーくよく分かるのです。お腹が欲してるわけじゃないけど、口が欲している。今思えばストレスとか色んな原因があったのだと思います。

 

私が過食をやめられたきっかけは27歳で姉の出産の手伝いに2週間ほどマレーシアの姉宅に滞在したこと。人様の家の冷蔵庫を漁るわけにもいかず我慢していたのですが、人間の胃は3日ほどすると収縮するので、この3日間を乗り越えれば食べる量は自然と減らすことができます。もし本当に食べる量を減らしたかったら、3日間だけ、ちょっと物足りない量で頑張ってみて!(人によっては数日誤差あるかもだけど)そのあとは頑張らなくても前と同じ量は食べられなくなるので、それを維持するだけ。

 

あと、基本的に安いものは、安いからいいやってパクパク食べてしまうので、あえて高いものを嗜好品のように買って、それをしっかりと味わって食べると満足感を上げつつ食べる量を減らせます。過食の時は1ドルの板チョコを1枚一気に食べ尽くして量で満足していたけど、1粒1ドルの美味しいチョコレートに変えて満足の内容を変えました。これも全方位でいいことずくしなので本当におすすめ。

 

もう一つ、私が食に関して貪欲さを感じた時思い出すようにしているのは、生涯体型が変わらなかったというオードリー・ヘップバーンの言葉。

 

「スリムな体のためには、飢えた人々と食べ物を分かち合うこと」

 

なんとなく、ただ「飢えた人々と食べ物を分かち合いなさい」と言われるよりも、そうするとあなた自身も軽やかな体型でいられるよ、って言われた方が私利が働いて自制できそうな気がします。具体的に何かを人に差し出す機会がなくても、お買い得だからと余計に買いそうになった時、これを必要としてる人がいるかもって思って買いすぎないようにしています。もし好きな考え方だったら採用してみてください。

 

 

あ、ここまで書いて、太るのは悪いこと、みたいに聞こえてしまっているかもだけど、ありのままや変化する自分を受け入れられるのはとても素敵なこと(この歳では太る方が自然だから、私は抗っていると言えば抗っている・・・?)。食べる喜びも大事だからなんでもバランスだけど、もしも身体の方からSOSを感じるなら、大事になる前にきちんとケアしてあげてほしいなと思います。できれば数値で見せられるより前に、感覚のSOSを聞けるように。私は過食で逆流性食道炎になったり、胃痛があったり、肌荒れしたり、常に頭の中でいつ、どのタイミングで食料(主に菓子パン)をゲットし、同僚の目を盗んで食べるか、みたいな精神も含めて今よりだいぶ不健康でした。食べ物にマインドを支配されすぎないようになると色々と楽なので、やっぱりおすすめしたくなることではあります。

 

なんであれ、幸せに生きていきましょう。

 

 

こんな小さな森に立派なバッタが誕生した。カッコイイね
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