「パターン」
- tanazawahanae317
- 6月17日
- 読了時間: 2分

パターンにハマる、という現象が時々起きて、嫌になる。自分のパターンを知って、飽き飽きして、つまらない人間だなと思う。
この場合の「パターン」を日本語に直すと、「型」と言う言葉になる。「型」というと、今度は少し端正な、実直な響きが生まれるような気がする。
どんな武道や芸術にも型があり、その型を習得するまでに何年も費やし、それがその道の美として代々継承されていく。音楽も、踊りも、またお菓子作りにも型があり、それを元に足し算や引き算が施され、独自性というものが創作されていく。
最近週二でたんの和菓子店を手伝うようになったのだが、和菓子製造にも長年使われている年季の入った木型がある。それがあるおかげで、全てのお菓子が均質に製造できるのだ。
すでに完成されているから、変わらなくていいもの。それを使うだけで、真美を担保されているもの。型。ただ、その型を得るために、どれだけの試行錯誤が繰り広げられたことだろう。
私は自分の文章にややマンネリしたパターンを感じているのであるが、死ぬほどつまらないパターンを幾度も繰り返さないでは、その先の真美には辿り着けないのだろうと感じ始めている……。
(6月8日筆・15分)
zuihitsu・・・前日自分に課したキーワードをお題に、最低400字(原稿用紙1枚)で書く練習をしているものの一部出し