「向かい合って座る」
- 2月24日
- 読了時間: 2分

人と人とが向かい合って座る時、すごく近くで親しく語り合っているようにも見える一方で、その座った席から見えている景色は全く違ったりもする。
レストランで、片方が窓に向かって座り、もう片方は店内を見渡すような席に座ってくつろいでいる。
自分の席からの景色にもずいぶんと見慣れて、ふと何かのきっかけで振り向いて見た時、同じ空間に居たのに全く違う世界が見えていたのかと驚くことがある。
同じ現象を、家族や近しい人と話していても感じることが多くなった。
同じ一つのニュースを聞いても、受け取り方が真逆に感じたりするのは、すぐ側に居ても向かい合って座り、全く異なる景色を見ているようなものなのだ。
一方は、「明るく輝く外の景色を見てごらんよ」と言い、もう一方は、「暗く忙しない店内を見てごらんなさいよ」と言っている。彼らにとっては、見えているものだけが真実だし、見えない世界を信じることは難しい。
ならば、どちらも振り返って一度相手に見えている景色を見てみればいい。
そのどちらもが真実だし、そのどちらをも併せ持った一つの空間が、現実と呼ばれるものである。
(2026年2月3日筆・15分)
zuihitsu・・・自分に課したキーワードをお題に、最低400字(原稿用紙1枚)で書く練習をしているものの一部出し




