「誤解」
- tanazawahanae317
- 4月3日
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誤解を避けるかのように、言葉数が多くなる。
振るい方を知らない刃のように、ただ闇雲に、良かれと思って、正しさのために、言葉を振るっていたことがあったと思う。その刃はなかなかシャープで、的確であればある程、相手を傷つけていたかも知れない。後になって気がついて、自分で自分が嫌になり、言葉を少し閉ざした。
絵を描くことは、私の逃げ口にもなった。理解は見る側の推測で構わない。的確でなくても、観ても、観なくてもいい。こちらが発信することを、受け取るか受け取らないかは相手次第で十分なのである。その曖昧さと大らかさが魅力的であり、私の表現欲求を満たしてくれる。
一方で、書くこともまた風景画である。
文章から立ち上がる景色がある。
湧き上がる感情がある。
より特殊な方法で、文章は絵を描いているのである。
(2月26日筆・25分)
zuihitsu・・・前日自分に課したキーワードをお題に、最低400字(原稿用紙1枚)で書く練習をしているものの一部出し