
今日は横須賀美術館で開催中のダリ展に行ってきました!
しかもなんと今日は市制記念日の翌日ということで、入館料無料!
横須賀市、す て き!!
サルバドール・ダリは言わずもがなに有名なシュールレアリスムのアーティストですが、十年以上も前に横浜美術館で初めて観覧したときは、その作品が放つ不協和音のようなものを敏感に感じ取ってしまい、途中から「苦手〜」と足早に終えた経験があります。その話をモネ展に行った友人に「改めて観たら印象違うかもね〜」と話していたら、なんと2月8日から横須賀美術館で始まるとの情報!しかも16日は無料!?!これは引き寄せたと喜び、混雑覚悟で行ってきました。無料だけあって人は多かったけど、20分ほど並んでの入館。モネの後だったので全然余裕でした。
今回車を出してくれた友人にも、私がダリで不協和音を感じた話をしたせいか、途中からそれを感じ取ってしまったみたいでしんどかったようです(苦笑)。わかる・・・けど、私自身は前回の前置きがあったので今回はもう少し踏み込んで鑑賞することができました(しかも事前学習済み)。
今回の展示はかなり構成がよく、お金を払っても行く価値はあるように思いました。
特に、ダリと同時代のアーティストの作品、ダリに影響を与えたというデ・キリコに始まり(←気になった!)、マックス・エルンスト、ルネ・マグリット、ジャン・ミロ、マン・レイ、マルセル・デュシャンなどのシュールレアリスムを代表する作家の作品が数点ずつ並ぶ部屋はとても印象的で、アートの変遷とそこに果たすアーティスト達の役割を知れるとても意義深い空間でした。
私が大学でアートヒストリー(美術史)を勉強したのはたったの一学期間で、正直この辺りの知識が薄いので、改めちゃんと学びたいなと思いました。二度の世界大戦やフロイトによる精神分析がアートに大きな影響を与えた十九世紀後半から二十世紀の美術史は、変化が大きくどの時代よりも面白く感じます。
ダリの作品を見ると一見して奇を衒った印象を持ち(あながち間違いではないと思う)、それが苦手な人は本当に苦手だし、面白い人にはとても面白いのかなと思います。私は改めて観てもやはり好きか(飾りたいか)と問われればそうではないし、特に色彩に関しては全く好みではないのだけど、技巧的に天賦の才は疑いようもなく、加えて妻・ガラによるダリのプロデュース(マネージング)力が手伝いはするものの、描き出された非現実的なモチーフは「奇を衒った」だけでは生み出し難い創造性の高さを感じました。
うん、正直に、今回は面白かった。画集は買わなかったけれども、税込2,800円もお手頃で良いものだと思いました。
帰りは海沿いをドライブしながら途中でコーヒーブレイクし、「こんな一日の過ごし方が大好きだー」と大満足でした。
なぜならね、前日も別の友人とまた違う展覧会に行ってたんだ。あー、なんて幸せな週末。
そちらの展覧会もとてもよかったので改めて記録に残したいと思います!