2018年

7月

17日

Prayer

Untitled 2005? ©︎Hanae Tanazawa
Untitled 2005? ©︎Hanae Tanazawa

 

猛暑が続きますが、皆様お変わりないでしょうか。

 

西日本豪雨で被災された皆様の健康と安全が守られますように。

現実的に、自分の体力と経済力を秤にかけて、もし向かえるようであれば、ほんの数日でもボランティアに行けたらと願っています(もう少し後になってしまいますが・・・)。

 

 

今、とあるプロジェクトに加えてもらっていて、横浜(特に山手)の歴史を勉強しています。長年住んできたこの土地(とは言え私は平民に許された(?笑)程度の地)ですが、調べれば調べるほど、面白みが増してきます。当たり前に見てきた景色が違って見えるから、不思議です。

 

横浜市も、短い間に二度大きな災難を経験しました。1923年に起こった関東大震災と、復興間もない1945年の横浜大空襲。ご存知の方も多いでしょうが、今メジャーな観光資源の一つとなっている山下公園は、関東大震災の瓦礫を埋め立てて公園に作り変えられました。

 

また偶然にも、最近友人に勧められて読み始めた、女優で文筆家の岸惠子さんの本「ベラルーシの林檎」(朝日新聞社出版)の冒頭は、岸さんが地元横浜(しかも山手公園!)で防空壕に入る代わりに松の木に登り、大空襲から生き延びたエピソードから始まっています。

 

短い期間に二度も再建しなければならなかったその時代の苦痛を思いながら、連日、ニュースで突きつけられる現実・・・。エアコンをつけなければ1日を過ごしきれない現実と、それがもたらす環境変化の悪循環・・・。一体答えがどこにあるのか、そもそも解決策などあるのか。でも結局は、一人一人の日々の小さな選択の積み上がった先に、それ相応の未来があるのだと思います。

 

 

私の最近の秘策は、図書館で涼みながら勉強すること!

 

皆様、くれぐれもお気をつけて、よい一日を:)

 

 

2018年

5月

12日

立てば芍薬・・・

芍薬・黄 (Yellow Peony) Acryla gouache and pastels on paper 500mm x 600mm   2018 ©︎ Hanae Tanazawa 
芍薬・黄 (Yellow Peony) Acryla gouache and pastels on paper 500mm x 600mm 2018 ©︎ Hanae Tanazawa 
芍薬・ピンク (Pink Peony) Acryla gouache and pastels on paper  500mm x 600mm  2018 ©︎ Hanae Tanazawa 
芍薬・ピンク (Pink Peony) Acryla gouache and pastels on paper 500mm x 600mm 2018 ©︎ Hanae Tanazawa 

 

 

こちらが姉夫婦のために作った作品2点。

芍薬の花。

 

よくあることだけれど、相当迷走してもう出口なんかないんじゃないかと思ったところに、やっと出て来てくれた。今回も長くて辛かった。

 

「お花がいいな〜(でもお花じゃなくても・・・)」っていう割とざっくりしたリクエストだったので、時期的にいろんな公園で桜をスケッチしてみたり(結果、桜を描くなんて100年早いと思い知らされ)、常夏に合う感じ、っていうところでハイビスカスにしてみたり(こちらは本物が手に入らず)、想像的な花でもいいのかなと思ってやってみたり、そんなんで結果が出せないまま1ヶ月ほどすぎ、あと2、3日で受け渡し日という時に芍薬の方がシーズンになって店頭に出てきてくれた。姉の挙げた花リストの一つだったことと、芍薬は昨年亡くなった希以おばあちゃんも大好きな花で、祖母が毎年買って生けていたもの。個人的に買うのは初めてだったけど、今の我が家の割と和な暮らしにも似合っていて新しい発見だった。

 

 

ずっと頑張ってパネル板にアクリル絵の具で描いていたけど、紙に素材を変えたら割とあっさりと作品になってくれた。それでも水を扱う絵の具類はやはり苦手で、アクリラガッシュで描いた後、乾かしてその上にパステルを使い始めたら、ようやく私らしい創作の自由が・・・ドライメディア、万歳!

 

絵の具が乾く時間を待つというのが私にとってはかなり苦痛で、その時の衝動的な感覚がその間にも逃げていく気がしてしまう。オイル絵の具も学生時代一学期間クラスを取ってみたけど、色によっては乾くまで一週間もかかったりして、だけど締め切りは迫り・・・これは辛かった!でも油彩絵の具もキャンヴァスも値が張るから、結果相性が悪くて良かったと思うけれど・・・。

 

パステルはその点、欲しい色がすぐに出せて、他の色の上に使っても汚く混ざり合わず思ったままの色で乗ってくれる。修正もしやすいし、線の表情も豊かだし、私が敵対視、ならぬ無能がゆえの嫉妬心を抱く油画のような表情も時間をまたず出せて、楽しい。今回は改めてパステルの素晴らしさに感動させられた。

 

パステル・・・我ながら扱いは、ひどい。外側はいろんな色のついた手で触るので汚くなるけど、中はそのままの色を保ってくれるから使いやすい
パステル・・・我ながら扱いは、ひどい。外側はいろんな色のついた手で触るので汚くなるけど、中はそのままの色を保ってくれるから使いやすい

パステル画といえば、今(〜5月20日まで)東京丸の内の三菱一号館美術館というところで、フランスの画家オディロン・ルドンの「秘密の花園」という展覧会が開催中で、実はまだ行けていないのと会期中行けるタイミングがもうないかもしれないのだけど(!!)、もし行けそうな方がいたらぜひ行ってみてください!

 

全然知らなかったのだけど、13、4年くらい前にルーブル美術館で初めてこの方の作品を見つけて、それからずっと好きなアーティスト。色彩の豊かさと、醸し出す独特で不思議な雰囲気は観てすぐルドンと判る特別なもの。この方は油彩もしっかりとこなしますが、パステル画も(あとモノトーンの作品も!)とても素晴らしいです。ぜひお時間ある方は行ってみてくださいね。

 

三菱一号館美術館 ルドンー秘密の花園

 

 

実は今も別の方に向けて制作中・・・の、絵の具乾くの待ち。だけど、やっぱり目的を持って絵を描く事が私は本当に難しい!昨晩も、ネコを作ろうと思ったらイヌが出てきた(泣ける)。ほんといつも振り回されっぱなし。でも、あまりにもコントロールが効くようになると面白くなくなるのかな・・・。

 

よく聞く、「人のために」「社会のために」っていう大義名分ですんなりと作品が作れるようになるには、私の道のりは怪しく険しい・・・。

 

 

そんな私を信じて制作依頼をしてくださった姉夫婦に、改めて感謝でした!

 

 

思いがけない色彩に・・・
思いがけない色彩に・・・

2018年

4月

23日

ピカソ ÷ 10

ピカソの肖像 Portrait of Pablo Picasso (sketch)  Ink on Paper 2003? ©︎ Hanae Tanazawa
ピカソの肖像 Portrait of Pablo Picasso (sketch)  Ink on Paper 2003? ©︎ Hanae Tanazawa

 

 

ここ最近、マレーシアの姉夫婦に頼まれて取り組んでいた作品が悲しいくらいにどうやっても出てきてくれなくて、イライラも不安もMAX状態の1ヶ月が続いた。描いては塗り消し、描いては塗り消し、もうあと1日しか猶予がないという時に、木製パネルにアクリルで描くことをやめて紙にガッシュとパステルで描き始めたら、ようやくこれならと思うものが出来た。まだ本人たちに届いていないので実際の作品は後日改めてお見せできればと思いますが、改めて、私はpainter(絵の具で描く絵描き)ではなくて紙媒体にドライメディアの人間なんだと実感。

 

 

ストックしてある紙を出す時に、学生時代のいろんなスケッチもついでに出てきた。上もその一つで、多分ピカソの顔。小さなものだけど、今見れば悪くない線もある(から取っておいたのだろう)。

 

 

他にも未熟者なりに苦戦しているスケッチがたくさん。

 

 

 

Sketch Ink on Paper 2003-2004?  ©︎ Hanae Tanazawa
Sketch Ink on Paper 2003-2004? ©︎ Hanae Tanazawa

「老婆の横顔」シリーズのためのスケッチ。

 

大学時代に一枚の老婆の写真からインスピレーションを受けて、山ほど描いたシリーズものの、下手なものたち。

 

 

この1個目のなんて、今見ればちょっと別の味わいもある(?)。

 Sketch Ink on Paper 2003-2004?  ©︎ Hanae Tanazawa
Sketch Ink on Paper 2003-2004? ©︎ Hanae Tanazawa
Sketch Ink on Paper 2003-2004? ©︎ Hanae Tanazawa
Sketch Ink on Paper 2003-2004? ©︎ Hanae Tanazawa
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2018年

3月

26日

絵本再出発

ご無沙汰していました。名前変わりました!It's been a while to see you here...!
ご無沙汰していました。名前変わりました!It's been a while to see you here...!

 

前回の続きで「新しい夢」の話を書く予定だったのですが、

今回は「以前からの夢」の続きです。すみません・・・!

 

約一年近く前に、手作り絵本をこちらで紹介して、デモ読みの動画もアップしていたのですが、あの後色々内容に間違いが見つかり(苦笑)、これは恥ずかしいと一度削除していました。意外と観ていただいていたようでありがたかったのですが、その後もう一度構成を見直し、タイトルを変えて、昨年の後半くらいからまたぼちぼち作り始めるようになりました。そしてこの度ようやく新しく動画を撮ってアップしました。8分程度かかりますので、お時間あるときにぜひ観てください。

 

 

 

ただ、実は今日のうちに日本語訳版も撮ったのですが、微妙に時間がオーバーしていてアップできませんでした(ガックリ)。なので、また撮り直して上げますね。

 

現在手元にあるもので、14冊目になりました。13冊目は、三鷹にあるよもぎBOOKSさんにありますので、もしお近くで現物が見たいという方は足を運んでみてください。そして、ご注文は随時お受けしていますので、こちらまでお問い合わせ下さい!

 

最初の3冊だけ、確か3000円でお売りしたと思うのですが、透明部分の素材を少し高いものに変えたことと、どうしても時間がかかってしまうものなので、3500円(税込)+送料(←銀行振込のみ。手渡しの場合は無料)にて現在はお売りしています。ご了承ください(でもクオリティーも上がってます!)。

 

また、iichiさんでもご購入いただけるようになりました!(クレジットカードやコンビニ払いなどできます)。送料無料設定が全部にかかってしまうので、絵本だけ若干お値段上げて出品しています。悪しからず・・・。

 

全てにサインとシリアルナンバーを入れてお届けしています。いつか出版が叶ったら、手作りものを購入者様からお借りして展示するのも楽しいな、なんて夢見ています。でも手作りだけで50とか100冊行くのもいいなと思ったりします。どちらにしても、欲しいと思ってくださる方ありきですから、地道にやって行くより他ないですね。どうか私の夢の一部になっていただけたら嬉しいです。

 

2018年

3月

18日

新しい夢

ハンサム大根 2018 ©︎ Hanae Tanazawa 色鉛筆(Color pencils) 3歳の女の子がおじいちゃんの畑に植えて収穫したというものを分けてくれた。見た瞬間に「描きたい!」と思って、実はこれでスケッチ3枚目。
ハンサム大根 2018 ©︎ Hanae Tanazawa 色鉛筆(Color pencils) 3歳の女の子がおじいちゃんの畑に植えて収穫したというものを分けてくれた。見た瞬間に「描きたい!」と思って、実はこれでスケッチ3枚目。

 

おかげさまで、昨日で36歳になりました。

 

そろそろ憂鬱な数字ですね〜・・・36。

35というのはなかなか好きな数字だったのですが。

 

「静かにしてたらスルーできないかな」と友人にメールしたら、

「何も静かにしてなくても・・・」と突っ込まれました。

 

・・・36も好きになれるように頑張ります・・・(奮い起し気味で)!

 

 

正直、35くらいまでには結婚やら出産やら、世間一般的な何かしらの変化があるものと思っていました。でもどうやらそれは私の人生ではないんだと、この誕生日にはそれを受け入れる作業から入りました。

 

悲しいようですが、これもまた人生。

無い物ねだりはやめて、「今」を感謝して生きようと思うと、

いつも落ち着く結論は、ただ絵を描くこと。

 

 

 

絵を描く20歳前までは、私は「過去」か「未来」にしか生きていませんでした。

 

「過去」の、キラキラと楽しかった時間がなんとも懐かしく、美しく思えて浸ってしまったり、

「未来」の、きっともっとなんでも可能で、もっと輝いているだろう時間に生き急いでしまったり。

 

その間の「現在」はいつも現実的で味気なく、いつでも一番、不満を感じる時間でした。

 

 

うーん例えるならば、素潜りで水の中に入る感じ・・・。

 

一生懸命息を保たせようとするんだけど、でもあの空気のいっぱいあった過去に戻りたい、それが無理なら、空気がいっぱい吸える未来に向かいたい!その間に漂う「現在」の酸欠状態の、なんて暗くて怖くて、苦痛なこと・・・!

 

 

 

でもそんな私にとって、絵を描くようになって初めて、「現在」が生きた時間になりました。

 

きっと、酸素ボンベを手にしたような自由。酸素ボンベを担いで海に潜ったら、海底にはサンゴ礁や貝殻が輝いて、不思議で綺麗な魚がたくさん泳ぎ、そこはまるで想像もしていなかった豊かな世界・・・。

 

そんな風にして、海中を泳ぎたいだけ泳ぎまわり、そこで写し出した記念写真は、絵という一枚の作品になる。「過去」に存在しなかったもの(作品)が「未来」に存在するようになる。「あー楽しかった!」っていうイベントの記念に、新しい写真(作品)が一枚残る。こんなに「現在」を生きた証を視覚的に残せるって、ラッキーなことだなって常々思う。

人によっては、子どもなんだろうな。私にとっては、作品が子ども。

 

 

 

この年になると、未来はちょっと怖い。過去には後悔も増える。

 

 

 

だからもっと、現在を生きよう。

 

 

絵を描くだけじゃなくて、

 

美味しく食事しよう。

 

人と笑おう。

 

心から好きなことをしよう。

 

 

それで毎日を重ねられたら、きっと明日死んでも、悔いはなし。

 

 

 

人並みの人生ではないかもしれないけど(お願いだから比較しないで!)、

私らしく生きようと決意した、36年と1日目でした。

 

 

新しい夢の話は、長くなったのでまた今度・・・!

 

 

 

 

いろんな予定ほったらかして今日一日このスケッチに費やした。鮮度のあるものは今描くのを急かされるからいいね。晩には美味しくいただきました。
いろんな予定ほったらかして今日一日このスケッチに費やした。鮮度のあるものは今描くのを急かされるからいいね。晩には美味しくいただきました。

2018年

3月

10日

小津安二郎とインスタの関係

Fresh Vegetables 新鮮野菜 2018 ©︎ Hanae Tanazawa 本当は大根(小ぶりの4本)まで描いたのだけどうまくいかず、葉っぱ部分だけでクロップ(トリミング)したら画になった。今後はこんな手ももっと使ってしまうかもしれない。
Fresh Vegetables 新鮮野菜 2018 ©︎ Hanae Tanazawa 本当は大根(小ぶりの4本)まで描いたのだけどうまくいかず、葉っぱ部分だけでクロップ(トリミング)したら画になった。今後はこんな手ももっと使ってしまうかもしれない。

 

今日もありがたきアマゾン様の恩恵に預かり、映画を一本観た。

 

タイトルからして小津安二郎監督のものと思わせておいて、

今日観たのは黒澤明監督の、「生きる」。

 

この映画、実はアメリカ滞在中に初めて観たので今回が2回目。

大学の図書館で無料で借りたのだけど、タイトルが「Ikiru」だったのが印象的だった。

二十歳そこそこの私が観てすぐにピンと来る内容ではなかったものの、数日後に急に

(ぁあ!!!)と知覚するような、私にとってはそういう映画だった。

 

ちょっと前に、これも2回目の「羅生門」を観た。

こちらは1回目以上に衝撃的だった。

キャストはたったの6人(プラス最後にちょっとだけ赤ん坊1人)。最低限の人物と場面設定で、舞台の要素あり、落語の要素あり、それこそ「素材(俳優)」を皮から身まで全て使って、人間の深く悲しい実像を描き出している。これは絶対原作を読まなければと思わされた。

 

大いなるアマゾン様のおかげで、ようやく小津安二郎監督のものもいくつか観ることができたのだけど(私が観たのは「東京物語」と「秋刀魚の味」と・・・あと何か)、観ていて気がついたことがある。

 

 

それは、

 

 

「小津安二郎の映画は、インスタ映えがすごい。」

 

 

こう言ってしまうと俗っぽくなってしまうけど、敢えて言ってみている。

私、自分でもインスタグラムを始めたばかりだけど、

小津安二郎監督の作品を観ていたのはそれ以前。

 

要は、構図が非常に、異常に美しいので、言ってしまうと、どの場面で一時停止を押しても画として成り立つような美しさなのである。それはおそらくとっても計算されているし、明らかに構図のために小道具や大道具も設置されていたりして、言ったら、役者の動きまでその基準で動かされいているんじゃないかと思うくらい。でもそれが個人的には全く嫌な感じではなくて、純粋に監督自身が無視できない美学の表れなんだろうなって思う。中身がちゃんとしているから、きっと許されることでもある・・・。

 

小津監督のフレーミングには数段階の工夫があって、カメラが作り出す枠(フレーム)の中に、障子や襖がフレーミングしている別の枠組みがあり、それが廊下や畳の線で繋がって(そしてそれらがうまいことピンぼけていたりして)、まんまと視線を誘導されているのである。

 

一度父が、黒澤明監督の映画を観ながら「黒澤のは画がきれいすぎて時々疲れる」と呟いていたことがある。私もそう感じるのかなと思ったけど、黒澤明監督と比べても、小津安二郎監督の構図の凝り方は上かなと個人的には思う(そしてなぜか疲れない)。

 

 

そういうわけで、小津監督がもし現代に生きていたら、そして仮にインスタグラムをやっていたら、ものすごいインスタグラマーになっていただろうなというどうでもいい想像をする一方で、

 

世の中のインスタ映えに熱心な若者たちには、新しいものだけじゃなくて、小津安二郎監督の映画を観て勉強しなさいと、誰を捕まえるでもなく、自分がインスタ初心者であることも忘れて、言いたくなったりする・・・。

 

 

 

2018 ©︎ Hanae Tanazawa イマイチだったので、「東京物語」風にしてごまかしてみる・・・
2018 ©︎ Hanae Tanazawa イマイチだったので、「東京物語」風にしてごまかしてみる・・・

 

 

そうそう、それで、インスタグラムのアカウントを早々にお引越ししました!

最初のものが色々と支障をきたしていたので。

今後はこちらの方から遊びにきて頂けたら嬉しいです!

https://www.instagram.com/hanaetanazawa/

 

 

 

 

2018年

1月

14日

加納伊都さんのためのイラスト

プログラムに結構大きく使っていただきました
プログラムに結構大きく使っていただきました

去年、加納伊都さんという素晴らしいヴァイオリニストの方とお知り合いになったのですが、その方の年末のクリスマスリサイタルに合わせていくつかのイラストをご提供させていただきました。

 

伊都さんは毎年みなとみらい小ホールでリサイタルを行なっており、前回がその15周年目でした。小ホールといっても400人くらい(?)は入る素敵なホールで、伊都さんの複雑で重厚な音色が響き渡り、一緒に演奏されたピアニストの方との息もぴったりで、とっても素晴らしいリサイタルでした!

 

 

 

 伊都さんは横浜市出身のヴァイオリニストで、ウィーンやロンドンなどで経験を積まれ、国内外でご活躍されています。

 

私はあまり音楽には仲良くしてもらえず(一応フルートとピアノ経験は少しあるものの・・・)極めて一般的な耳しか持ち合わせていませんが、伊都さんの音色には様々な感情が複雑に表現されていて、私は宮沢賢治の「セロ弾きのゴーシュ」を思い出しました。音楽家にとって、テクニックはもとより、たくさんの人生経験がそのまま音色の魅力となり、人々の心に届くのだと思います。

 

そしてまた文章の才能もお持ちで、HPで読めるウィーン留学時代のエッセイが面白すぎたり(是非読んでほしい!)、別のコンサートで聞いた、ウィーンからポーランド(?)に陸路で演奏に行くのに、パスポートを忘れて国境で拘留されてしまった話とか・・・。まぁその時は本当に笑えないんでしょうが、今になって笑わしてもらっている私などからしてみれば、妙にネタにも愛されたヴァイオリニストなんだと思います。それもある意味では、才能・・・?笑

 

 

伊都さんの写真を絵にするにあたり、最初はきちんと似せることとか、正確なプロポーションで描くことばかりに集中していたのですが、だんだんとそういうことではないと気づき、その音色の美しさを表現しようと思った時、必要な線の数はどんどん少なくなりました。CDを聴きながら、生き生きとした演奏がまるで羽が生えたようだと、最終的には天使のような絵になり、ご本人様にもとても喜んでいただくことができました。計らずも、クリスマスのプログラムによく似合う作品になったと思います。

 

 

ちょっとだけ制作の裏話ですが、インクに筆を浸し、わざとかすれるくらいにドライに水分を取った後、先に髪の毛やドレス、羽の部分を描き、その後インクペンに持ち替えて顔や腕などの線を加えています。微妙にずれているのはそのためなのですが、これが版画のような偶然性を生み出し、自分の「意図」の外側に出ることができました。いつも思うのですが、自分の思い通りに仕上がることほど面白くないことはなく、どうその壁をぶち破れるかなんですね・・・。これは色々なことに通じるのかなと思います。結果とっても引き算の絵になりましたが、改めて色々と勉強になったお仕事でした。

 

伊都さん、ご依頼ありがとうございました!

 

みなさんも伊都さんの演奏ぜひ聴いてみてくださいね!!

加納伊都HP: itokanoh.com

 

CDを聴きながら描かせていただいたイラスト。インク画  2017 Illustration by Hanae Tanazawa
CDを聴きながら描かせていただいたイラスト。インク画  2017 Illustration by Hanae Tanazawa

2017年

12月

29日

シクラメン Cyclamen

シクラメン Cyclamen A5サイズ 2017 ©︎ Hanae Tanazawa
シクラメン Cyclamen A5サイズ 2017 ©︎ Hanae Tanazawa

 

クリスマスの挨拶もできずに年末になってしまいました・・・

今年はほんと色々と間に合ってなかったなぁ・・・(反省)。

皆さまが祝福されたクリスマスを過ごされたことを願います。

棚澤家も今年はいつもより多めに家族が集まって

賑やかなクリスマスを過ごしました。

 

このお花は、父からプレゼントとして贈られた大ぶりのシクラメン。

お部屋に飾って毎日眺めていたけれど、

キュッと高いところに集まっていたお花たちが

今日になってふんわりと広がってきたのを見て

急に絵が描きたくなり、

ルクセンブルグに住む友人がどういうわけか(ありがとう!)

クリスマスカードと一緒に贈ってくれた細めのパステルでスケッチ。

クリスマスの贈り物だけでできた絵。嬉しい。

 

 

スケッチ・・・

苦手だけど、最近はもっとやりたい。

って思えるって、ちょっと大人になったかな。笑

このシクラメンのように、気楽に、ふんわりとした気分で。

 

・・・

 

2017年も遊びに来ていただきありがとうございました!

 

今年は喪中ハガキを出したのでそれまでが当たり前のところ、

わざわざクリスマスカードやポストカードを書いて下さった方々が・・・

お気持ちを感じて、近況を知れて、とっても嬉しかったです。

この場を借りて、ありがとうございました!

 

皆様どうぞ温かくして、よき年末年始をお迎え下さい。

 2018年にお会いしましょう!:)

 

 

Thank you for visiting my site for this year!

Today, I enjoyed sketching the pot of cyclamen that my father gave me as a Christmas present, with the set of pastels that my friends in Luxembourg sent me (thank you both)!

 

I never really enjoyed sketching but nowadays I feel like making more sketches...

Maybe it's something I can look forward to doing next year ;)

 

Anyways, I hope you'll have a wonderful New Year!

 

See you in 2018!

2017年

10月

16日

季節の変わり目

The Forest (仮)348 mm x 268mm 2016 ©︎ Hanae Tanazawa
The Forest (仮)348 mm x 268mm 2016 ©︎ Hanae Tanazawa

 

またまた空いてしまいましたが、みなさまお変わりないでしょうか・・・。

 

 

私は昨日、部屋を夏仕様から冬仕様に変えました。

 

むき出しにしていたフローリングの上にホットカーペットを敷き、

窓辺にぶら下がっていた風鈴を仕舞い、

ルームシューズを夏用から冬用へ、

ハロゲンヒーターをスタンバイさせ、

ベッドを日当たりのよい方に移動させました。

 

いつもだとこういうタイミングは迷うところだけど、

今年はオセロのように天気がひっくり返ったので

ある意味、冬支度をしやすかったですね。

 

 

最近はたくさんデザインをしています。そのうちお見せできるかもしれません。

締め切りに追われた時の焦燥感はなかなかヒリヒリと刺激的ですが、

その分終わった時の安堵感や充実感はとってもいいものです。

 

そんなわけで今年は作品らしい作品が作れていないけど、

読書、映画鑑賞、芸術鑑賞、ライブや外食と、

今年はとにかくたっくさん、インプットの年みたいです。

 

もうしばらくしたら、また楽しいアウトプットの季節が来てほしいけど・・・。

 

 

 

2017年

9月

23日

捨てられないもの

Assigned drawing for a composition  構図のための課題作品  Pencils  2004? ©︎ Hanae Tanazawa (A2くらい?)
Assigned drawing for a composition 構図のための課題作品 Pencils 2004? ©︎ Hanae Tanazawa (A2くらい?)

土曜日の朝に目覚ましなしで起きてコーヒーを淹れ、ぼんやりと朝食を済ませてから1週間分の掃除をするのが日課ならぬ週課で、かけがえのない時間だったりする。今日は、そう言えばもうすぐ引っ越して一年になるなぁと思いながら、ほぼ設置以来放置していたガス台の下を恐る恐る掃除(そんなに汚れていなくて一安心)。

 

引越しのたびに引き連れて来た掃除機はそう言えば希以おばあちゃんのお下がりで、多分私が高校生の時に祖母が使っていたものだから、かれこれ20年もののNational。ただ単にもったいない精神で使い続けてきたわけではなく、ゴミのあるときには赤信号、きれいになったら青信号で教えてくれるので(しかもかなり正確に!!)、しっかり掃除できた感が得られるのが気に入っている。掃除する度に希以おばあちゃんを思い起こさせてくれるのも、他にはない価値・・・。

 

最近気づけばあまり作品らしい作品を作れていなくて(ABC絵本の手作り販売と、ちょこちょことしたデザイン制作でいっぱい)、何もお見せできるものがないのは、せっかくここに遊びに来てくれている方に申し訳ないなぁと思い過去のものをあさっていたら、上の作品が。

 

大学の時に、一つのモチーフを好きな数だけ繰り返し用いて効果的な構図を考えよ、みたいな課題のために描いた作品で、実はこれ、希以おばあちゃんから譲り受けた黒革のハイヒールの片方。どうやら私は筆圧が高いらしく、人の皮膚など柔らかいものを淡く描くのは苦手なんだけど、代わりにひたすら濃く鉛筆を重ねていくとそのうち紙に鉛筆の粒子が乗らなくなって、その過剰な粒子がキラキラと輝きを放つことに気がついた。それからはしばらくその表現に魅了されて、そんな作品をいくつか描いている。

 

ひたすらに粒子を乗せていく作業は手が疲れて少し大変なのだけど、どんだけ黒を塗り重ねてもそれだけでは黒革にはならなくて、最後の最後、仕上げに消しゴムでハイライトをすっと入れた瞬間、濃い塗り絵だったものが黒革靴に変身し、疲れが一気に報われるような感覚がしたのを覚えている。

 

大学時代は実際に履いていたこのハイヒールも、片方の踵の内側に釘が飛び出してしまい、その上から絆創膏を張るという荒療治的な応急処置をしてからはあまり履いてないけれど、修理すればいくらでも履ける素晴らしい代物なので、おばあちゃんの思い出も相まって、これもまた引越しをする度に移動させられる仲間の一人である。

 

 

 

UPDATES

 

3.26 絵本の動画アップしました。

Posted a demo-reading of my picture book on YouTube!

 

2.4 Instagram始めました!Started Instagram!