捨てられないもの

Assigned drawing for a composition  構図のための課題作品  Pencils  2004? ©︎ Hanae Tanazawa (A2くらい?)
Assigned drawing for a composition 構図のための課題作品 Pencils 2004? ©︎ Hanae Tanazawa (A2くらい?)

土曜日の朝に目覚ましなしで起きてコーヒーを淹れ、ぼんやりと朝食を済ませてから1週間分の掃除をするのが日課ならぬ週課で、かけがえのない時間だったりする。今日は、そう言えばもうすぐ引っ越して一年になるなぁと思いながら、ほぼ設置以来放置していたガス台の下を恐る恐る掃除(そんなに汚れていなくて一安心)。

 

引越しのたびに引き連れて来た掃除機はそう言えば希以おばあちゃんのお下がりで、多分私が高校生の時に祖母が使っていたものだから、かれこれ20年もののNational。ただ単にもったいない精神で使い続けてきたわけではなく、ゴミのあるときには赤信号、きれいになったら青信号で教えてくれるので(しかもかなり正確に!!)、しっかり掃除できた感が得られるのが気に入っている。掃除する度に希以おばあちゃんを思い起こさせてくれるのも、他にはない価値・・・。

 

最近気づけばあまり作品らしい作品を作れていなくて(ABC絵本の手作り販売と、ちょこちょことしたデザイン制作でいっぱい)、何もお見せできるものがないのは、せっかくここに遊びに来てくれている方に申し訳ないなぁと思い過去のものをあさっていたら、上の作品が。

 

大学の時に、一つのモチーフを好きな数だけ繰り返し用いて効果的な構図を考えよ、みたいな課題のために描いた作品で、実はこれ、希以おばあちゃんから譲り受けた黒革のハイヒールの片方。どうやら私は筆圧が高いらしく、人の皮膚など柔らかいものを淡く描くのは苦手なんだけど、代わりにひたすら濃く鉛筆を重ねていくとそのうち紙に鉛筆の粒子が乗らなくなって、その過剰な粒子がキラキラと輝きを放つことに気がついた。それからはしばらくその表現に魅了されて、そんな作品をいくつか描いている。

 

ひたすらに粒子を乗せていく作業は手が疲れて少し大変なのだけど、どんだけ黒を塗り重ねてもそれだけでは黒革にはならなくて、最後の最後、仕上げに消しゴムでハイライトをすっと入れた瞬間、濃い塗り絵だったものが黒革靴に変身し、疲れが一気に報われるような感覚がしたのを覚えている。

 

大学時代は実際に履いていたこのハイヒールも、片方の踵の内側に釘が飛び出してしまい、その上から絆創膏を張るという荒療治的な応急処置をしてからはあまり履いてないけれど、修理すればいくらでも履ける素晴らしい代物なので、おばあちゃんの思い出も相まって、これもまた引越しをする度に移動させられる仲間の一人である。

 

 

 

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