確か夜中の12時くらいに家具を移動させてぎっくり腰になったのが12月2日と3日の境でしたから、その前日か前々日にとあるひらめきが天から降ってきまして、面白いのが出てきたと思ったその直後2日間も寝込むハメになってしまいました。
割と回復は早かったのですが、昨日今日また悪化し始め、今日は久々にコルセットをして痛み止めを飲んで過ごしました。慢性化しませんように!!
そして皆さん、しつこいようですが、腰は本当に大事にしてくださいね・・・。
・・・話は戻りますが、ぎっくり腰から3日目、寝ていることにも飽きてようやくパジャマから部屋着に着替え、意外と座っているのは楽だったのでリハビリを兼ねて作ったのがこの、自称「世界一薄くて小さい出版社」(私)発行のミニチュア絵本でした。もともと、絵本スタイルのグリーティングカードが作れないかなという発想から始まり、たまたま覚えていた本を折る折り紙のアイディアを応用して、あれやこれと試行錯誤で割とすぐにテンプレートができました。
これをひらめいて何が嬉しかったって、新しい商品ができたとかそういうことよりももっと、届けたい子ども達に私でも届けられるかもしれないものができたっていう喜び!
前に何度か書いたかもしれないけれど、ニュースで眺めるだけだった難民問題や、子どもの頃からずっと気にかかっていた途上国の問題。世界中で、自分の意思とは関係なしに理不尽な生活を強いられている子ども達の中にも、場所や時代さえ違っていたらその中身は私たちが一緒くたに無意識かつ一方的に貼りつけている「難民」というレッテル以外の、「アーティスト」がたくさん存在するのではないかという気付き。それを思ってから、まず難民キャンプに折り紙が送れないかなぁなんてことは考えたりしていたのだけど、絵本より安価ではあっても大量に送るにはそこそこお金がかかるってことでやっぱり自分程度の人間には何もできないなんて諦めていたところ・・・この絵本だったら、100枚でも1000枚でも、私一人でもダンボール一箱で送れる!
子どもの時、今思えばくだらないささやかなものが宝物で、例えば面白い形や色の小石とか貝殻とか(これは今でも変わらない)、可愛いカットバンとかシールとかキーホルダーとか、小箱にしまって時折出して眺めてうっとりしてまた大切にしまう・・・なんてことをやっていました。
この絵本だったら、自分の居場所をもたない子どもでも、手のひらやポケットにこっそりと所有することができるんじゃないか・・・。ちょっとだけ折ったり切ったりすることで工作の喜びを感じてもらえるんじゃないか。平面のものが立体に組み上がることに、何か希望的なものを感じてもらえるんじゃないだろうか、とか、もはや私の勝手な願いの押し付けではあるのだけど、やっぱりたくさんの可能性を感じずにはいられないのです。
それで慎重派の私には珍しく、またこの時期のクリスマス・スピリットも手伝って、着想から5日後くらいには300部発注して、まずは前職のスクールや家族や友人宛にばらまくことにしました。アメリカ(数カ所)、フランス、イギリス、オーストラリア、ポーランド、香港、ルクセンブルグ、日本数カ所にはクリスマスカードと一緒に送らせていただきました。これからいろんな反応を伺って、いつか本当に届けたいところにこのミニ絵本が届くことを願っています。
この形態であれば、ページ数や大きさもコントロールできるから、今後いろんな内容の絵本を作れると思っています。まずは正式な出版社名(的な)を考えなきゃ・・・。我ながら、元気な犬に引っ張られる飼い主のごとく(現在の我が家の犬のことではない)、勢いに任せすぎて色々後付け・・・。どう実現していくのかとかも、「まず言っちゃう」戦法で、やりながら考えていこうと思います。本物のISBNがつけられるようになったらなお面白いのだけど。そして世界中の素敵な折り紙作家さん(インスタグラムで世界中の折り紙人気の高さを知りびっくり!)や作家さんとコラボしたりしたいなぁ〜とか。折り紙でミニ絵本用のミニ本棚をデザインしてもらって(私の能力ではできない)、国立国会図書館に納本させてもらって、職員さんのものすごい足元あたりにその本棚があったら面白いなぁなんてくだらない妄想。今さっと調べたら、自費出版のものでも、納本はさせてもらえるらしい!私のミニ絵本、対象になるかな??永久保存されたらいいなってのも多少あるけど、それより、なんかネタとして面白そうってだけですが。しょうもない面白いこともどんどんやっていきたいです。
このプロジェクトが生まれた瞬間から、自分が今まで行ってきた土地土地の意味や、出会ってきた人々、やってきた経験や培ってきたスキル、すべて点だったものが初めて一つの線になったような感覚です。だから、今私のことを傍観的に眺めているそこのあなた!(誰だろう?いつもありがとうございます)、あなたも私の人生の大切な「点」の一つですので、このプロジェクトには是非とも巻き込まれていただきたいのです。
・面白い絵本の「ネタ」を持っていませんか?
・絵を描いたり文章を書くのが好きではありませんか?
・近くにミニ絵本を必要としている人たちはいませんか?
・自身も工作や子どもと一緒に遊ぶことが好きではありませんか?
・何か自分にできることがないかとモヤモヤしていませんか?
・余分に持っているお金を何かに使いたいと思っていませんか?
どうぞお力をお貸しください。
このプロジェクトが生まれてから、私は早くも来年が楽しみでたまりません。
もう一生日本でいいやって思ってたけど、また色々飛び回りたくなってきました。
まずは腰をなんとかしなきゃ・・・。
皆様にたくさんのクリスマスの祝福がありますように。