黒猫ミーを山中湖の山中で失踪させてから2週間が過ぎました。
気にしてくれている方もほんの少しいて下さるかもしれないので、その後の報告です。
それにしても、前回の文章は、その日のうちにガーっと書いたもので、翌日読んでみたら目も当てられないほど支離滅裂な内容でした・・・。なんともお恥ずかしい代物ですが、これはこれでそのときの感情表現ということで、そのまま残しておこうと思います。それにしても、ラブレターは夜書くなと言われたりするのがよくわかる気がしますね・・・。
前回、「裏庭とか軒下にミーの気配を感じる!」と思ったものですから、スケジュール的にきつかったけど翌日の藤野でのバイトを早くあげていただき、動物病院から捕獲器をお借りして山中湖にとんぼ返り。さっそく家の脇に仕掛けました。本当にこんな罠に入ってくれるのかな・・・なんて思っていたら1時間後…捕獲器の蓋が閉まってる!中を見に行ってみると、そこにいたのは・・・
なんとも美しい小猫ちゃん!笑
毛が長くて上品な表情で、懐中電灯に照らされてもおびえる様子もなく。もしかしたら何かの血統書付きかしら?と思う優雅さ。こんな山の中で、こんな美しい動物を捕まえると思っていなかったのでびっくり!苦笑いするしかなく・・・。
たぬきとかならまだ分かるんだけどー(涙)な想定外の展開だったので、捕獲器を手配してくれた元トリマーさん(私よりも若いバイトの先輩)に電話すると、大爆笑。「うーん、そんなに綺麗で人慣れしてるんだったら、近所で飼われてる猫ちゃんが散歩中に入っちゃったのかもね」ということで、念のため迷子猫の情報も確認した上で逃がしてあげました。とりあえず、捕獲器がちゃんと使えることは確認できました。笑
でもまぁ正直がっかりはがっかりで・・・。そしたら、前日に感じた猫の気配は、ミーじゃなくてこの子だったのかぁ・・・。この子の縄張りだとしたら、ミーは家に近づいて来ないかな・・・。
でも、その時ふと思ったのです。この子は優雅で美しくて、若くて可愛いけど(6ヶ月くらい?)、私にはやっぱり、あの骨太で鼻ったらしでどこにでもいそうでかけがえのない、あの普通の黒猫ミーがいいなぁって。たとえミーが帰って来なくて、わらしべ長者のように、この美しい猫ちゃんを次に飼えたとしても、きっとミーを失った穴は埋められないだろうなぁって。
金の斧か銀の斧か普通の斧か尋ねられたら、私は迷わず自分の大切な普通の斧を選ぶと思ったのでした・・・。
その後は、自作でポスターを作り、ご近所さんに配ったり、コンビニや郵便局、レストランなどに掲示をお願いしてまわったりしました。
いくつかいただいたご連絡の中で(ご連絡いただけるだけでも、誰かが覚えてくれてるんだと心が温かくなります)、唯一有力に感じたのが、湖畔近くにあるレストランからの電話。「はっきりとそうとは言えないけど、大きめの黒猫が単独で敷地内を歩いていたらしい」といわれ、5日くらい経ってしまったけど、今日テイクアウトコーヒーを飲みながらしばらく外のカフェにいさせてもらいました。しかし、そう簡単に見つけられるはずもなく・・・。明日もまた行ってみようと思います。ずっと天気が良かったのがせめてもの救いで、あれ以来、山中湖の天気予報が気になる毎日。今日は曇り空。もう少ししたら本格的に冬の気温になっていくんだって・・・。
他にそれらしい情報もなく、こんなに長い間姿を見られずにどう過ごしているの?と思うけど、私がいない間は両親にたのんだりして家の玄関先に置いているエサは何度か消えており(!)、今晩はまた罠をしかけてみています。
ミーちゃんが入ってくれるといいな・・・。
それともまた、あの優雅な金の斧ちゃんが入っちゃうかな。
・・・そんな感じで、捜索まだまだがんばります。
と、「そうさく」って漢字変換したら最初に「創作」って出てきました。
想定外の日々にあたふたしながら(←自業自得)、創作の方もなんとかがんばっています。こんなときだけど、作らなきゃいけないものがあるというのはそれはそれで癒しです。
でも、創作の傍らに、やっぱりミーがいてほしいな・・・。
気にして下さっている皆さん、本当にありがとうございます!