出版社始めました。

Dream High Publishingより、記念すべき第1冊目!
Dream High Publishingより、記念すべき第1冊目!

 

数年前からクライアントのお一人である、Dream Tree Englishの経営者、ニール・ハンフリーさんの出版事業に参画させていただくことになりました!(*なのでタイトルはちょっと誇張、私の出版社ではない。)

 

ニールとはすでに彼の教室で使う英語教材を3冊一緒に作っており、冊子を作るノウハウは得ていたのですが、出会った当初から子どもたちが自宅で学習できる教材の出版事業を検討されていました。

 

いざ本格始動したいということでご連絡いただいたのが今年の3月頃。一緒に色々と調べるうちに、出版社というのは、出版社登録をすれば一応誰でもなれるということ、本のIDであるISBNナンバーの取得も、申請して購入すれば誰でも可能ということがわかり、日本語でのフォローも必要なのでZoomで繋ぎながら一緒に手続きを行いました。個人的な印象として、意外と簡単に(安価に)出版社を名乗れるんだっていうのが驚きでした。そうやってたった二人で設立したのですが、既存の出版業界に参入して威勢よく競走するぞっていう話ではもちろんなくて、私たちができる範囲でじんわりと教材を広めていきたいなと思っています。

 

今回ニール監修で私がイラストやブックデザインを担当させていただいた一冊目:

 

"Handwriting Workbook for Kids: Letter tracing and handwriting practice"

 

Amazonで発売されています!!ぜひチェックしていただけたら嬉しいです!

 

その上でもしも「欲しいわ〜」って思っていただけて、ご購入いただけた場合には、レビューも書いていただけるととってもとっても、嬉しいです!やはり、レビューがない新参者は信用が厳しいですから・・・。どうぞよろしくお願いいたします。

 

Websiteも簡易的ではありますが、日本語と英語で作ったのでよかったら覗いてみてください。

 

www.dreamhighpublishing.com

 

 

なんでいきなり出版業界人でもない私たちがAmazonで本売れるんだ?って思った方もたくさんいると思うので、その辺の裏話はまた別記事にしたいと思います。早い話が、その気になればあなたでもできますよ!です。GAFA(M)の時代と言われて久しいけど、やはり世界をリードする企業にはそれなりに人を惹きつけるサービスがあるのだと改めて思わされました。日本の企業も検討したのですが、今回はニールが英語だったのでAmazonに頼ることになりました。

 

***

 

ちょっと私自身の話をします。

 

私は『クサボケちゃん』で2020年ありがたくも絵本を出す機会をいただいたのですが、そこまでの道のりは絵本という可能性に挑戦しようと思い立ってからすでに10年が経っていました。

 

そもそも絵を仕事でやっていきたいのが前提で、でもどうしたらいいのかわからない中でも可能性の一つに絵本があるように感じました。当時東京の田町というところでバイトしていたのですが、終わってから高田馬場の児童専門学校で提供されていた社会人向け絵本作家コースを受講したりしました。2012年、13年とイタリアのボローニャで開催される有名な絵本展示会に一人で飛び込み、今思えば未熟なポートフォリオ片手に世界中の出版社ブースがひしめき合う中当然どこにも相手にされず、会場の隅で悔しくて泣いたこともあります。児童書だろうがなんだろうが、そこはやはりシビアなビジネスの世界なのです。

 

その後長編で文章を書いてコンペに出したり(ファイナリストまで行けたけど結果受賞者出ず)、声がかかったと思ったら高額な自費出版の会社だったと知って、天から地へ突き落とされたり、誰も出してくれないならと自作で本を手作りして売ったり・・・。再度一念発起して出した2019年のコンペからみらいパブリッシングさんにお声がけいただき、初めての出版を果たしました(38歳で初恋をテーマにした絵本出すって相当イタイですが、そもそも10年温めていたものなのです。ちょうど(初恋じゃないけど)失恋したタイミングで課題で書いたものでした)。

 

そんなこんなで出版社というものにはあまりにもいい思い出がないもので、みらいパブリッシングのある高円寺のビルの6階のオフィスに、一歩一歩具合の悪い緊張の足取りで登っていったのを覚えています。『クサボケちゃん』を担当してくれた皆さんはとても素晴らしかったのですが、聞いてたのと違うってことも正直あったし(商業出版と言われていたのにかなり自己負担が大きかった→人生初の交渉をしたりした)、本を出したら出したで周囲の反応や無反応は様々、一概に手放しで喜んでもらえるものではないんだっていうのも悲しいけれど肌で感じたものでした。

 

もちろん自分の才能が足りなかったことが一番の理由だけど、今までの出版って、無名の人間にはそれくらいハードルが高いものだったのです。どこに針の穴サイズの光でも見えるかなっていうくらい、入り口が全く見えなかった。高額な自己負担をのんででも出版したのは、やっと巡ってきたチャンスをお金という理由で諦めたくなかったから。でも今でも約200冊の在庫を抱え、腐らないものとは言え売っていくのはまだまだ時間がかかりそうです。

 

それに比べて、ニールと私がほんの数ヶ月で出版社を立ち上げて、初出版したって一体何?って思われると思うけど、この種明かしはまた別にこの場だけでするとして、一緒に作業をしながら思ったのは、こんなことが10年前、いや5年前にでもできていたなら、私は一人ででも挑戦していただろうなっていうこと。なんか残念な気もするけど、でもあの期間に積み上げた経験があったからこそ、今回こんなにスムーズに形にできたのかなとも思います。ニールが出版の話をしてきた時、自分の経験から「実際には結構厳しいよ」って言いそうになったのを飲み込んで、ニールの願いを叶える方法を一緒に模索しようと思いました。私が感じてきた孤独感や拒否感を、私が彼に与えるのは違うと思ったから。

 

実際には世の中はある意味ではいい方に、より多くの人にチャンスが開く方向に、向かっていると思います。私自身、こんな新鮮な学びの機会が与えられて楽しさしかないです。ニールありがとう!

 

 

 

 

"Handwriting Workbook for Kids"

かわいく機能的にできたと思います!

↓どうぞよろしくお願いいたします!!↓

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