残暑見舞い申し上げます
- tanazawahanae317
- 8月23日
- 読了時間: 3分

8月も終わりが近づく今朝、ゴミ出しに外に出たら地面に落ちていた枯葉からほんのりと漂ってきた香りが秋のそれでした。
その数日前にも、涼しくなった夕方に部屋の窓を開けたらフワッと入ってきたのは侘しい秋の香り。
残暑は厳しいけれど、確かに秋は近づいています。今年もまたこの灼熱を生き延びた、という達成感と、もう一年が終わってしまうという焦燥感の入り混じった複雑な感覚の季節です。
さて、私は数日前に想定外に外にいる時間が長くなってしまい、危ないなと思いながら、やっぱりうっすら熱中症になってしまったようです。それがきっかけか、喉を痛めてしまい、珍しく薬やら養生やらで自己愛に励んでいます。
疲れが出る時。くれぐれもご自愛くださいね。
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風邪を引くと、毎日1、2杯飲んでいるコーヒーを全く欲しなくなり、その代わりに様々なお茶を飲みたくなるのは、私の意思や好みが飲み物を選んでいるわけではなく、細胞が私のために飲み物をオーダーしてくれているんだなと実感して、私はただその言いなりになるわけです。
お茶といえば、北鎌倉にとても気に入っている喫茶店があり、気に入りすぎて教えないのだけど(やなやつ笑)、とにかくそこで飲む紅茶が本当に美味しい!
紅茶の味には結構うるさくて、山中湖育ちの私は水道を撚れば富士山の地下水が出てくるような環境で育ったものですから、これでも美味しい紅茶を知っているつもりなのです。美味しい紅茶の一番の条件はなんと言ってもお水。お水が美味しければ、市販のリプトンや日東紅茶でも十分風味豊かな紅茶が作れるのですよ。
水が良いとき、茶葉を浸している時の見た目が違う。茶葉から綺麗な濃い茶色い液がじんわりと広がってくると、それは水と茶葉が合っている証拠。水が合わない場合、茶葉は水に反発するように引きこもってしまってなかなかしみ出してしてこないのです。よって香りも立たない。これは個人研究によるものだけど、もし興味があったら観察してみてくださいね。
その基準でいくと、私が徐々に紅茶よりもコーヒー党になってしまったのは、美味しいお水の出る場所が少ないから、というのがあるかもしれません(勝手なイメージだけど、コーヒーはもう少し水の良し悪しを誤魔化せる気がする)。
だから北鎌倉でこの喫茶店の紅茶を知った時はとても嬉しかった!どんなお水を使っているんだろう?素敵なマスターが淹れるコーヒーもきっと美味しいんだろうなと思って一度コーヒーを頼もうって思うんだけど、着くといつも紅茶を選んでしまう私。ポット出しで、2回目もお湯を注いでくれるから、小説を持って長居する身としては、こちらの方が都合が良かったりもするのです。
先週くらい久々に思い立って行く道中、思いの外道が混んでいたので、(鎌倉だし)お盆?夏休み?の影響か人が多い!せっかく行っても座れないかも・・・って心配になったけど、そこは本当に不思議な聖地のようなお店で、入ると席が選び放題。私の好きな窓際も空いていて、本を読みながらゆっくりしていたら、こしょこしょと聞こえてきた誰かの会話で、「ここは現金しかダメだから中国人は入ってこないのよ。」なるほどそういうこともあるのかなぁ、なんて思ったりしました。
さて、雑談ばかりの今日は喉のために番茶がいいということで、さっき沸かしたお湯を冷ましているところ。後ほど淹れて番茶をぐびぐび飲んで過ごそうと思います。
素敵な晩夏を。





