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Wordless World

11 分前
読了時間: 4分


Wimmelbookを描き続けていた一夏。

こちらの更新は随分と怠っていました。


気づけば長雨の秋。

いかがお過ごしですか?


Wimmelbookは制作そのものはなんとか無事に終了し、ただいま絶賛校正中。

今週中に校了すれば、あとは製本を待つのみ。

ドキドキ。


しかし、「クサボケちゃん」の時の、もっとできたのではないか!という後悔がいつも胸の奥にあったので、今回は自分でも本当にギリギリまで粘って頑張って描きました。

こんな絵自分でも描けるんだなってびっくりするくらい、描いたことのない細かい絵をたくさん描きました。


このブログが久々すぎて、直近のものをいくつか読み返したら、「未来の自分ががんばってくれるはず」って書いてあって、今となってはその「過去の自分」は本当によくがんばったと思うし、改めて見直すと「もっと描いたらもっと楽しかったかなぁ!」とか欲深く思わなくもないのですが、それでも与えられた時間内では十分くよやったと思えるので、この「もっと」という感覚はまた未来の自分に託したいと思います。

そういうわけで、7、8月は本当に多分1日も(?)休むことなくアップルペンシルを握り締め制作に向かい、夏のお楽しみは家族との最小限のもの(上の写真は山中湖に帰省した時姉ファミリーとやった花火)。あらゆるお楽しみを封印し、とにかく絵に向かった数ヶ月。なので今はご褒美期間として、いくつか買いたかったものを買ったり、行きたかったところに行ったり、したかった読書や映画鑑賞を楽しんでいます。



入稿1、2日前の本当にギリギリの段階で、どういうひらめきか、著者のさゆきちゃんが、「もし可能ならチャップリンとか描いちゃっても○」みたいな提案をしてくれて、急遽描き込んだことをきっかけにまた不意にチャップリンが観たくなって、ご褒美第何弾くらいで、ずっと観たかった「サーカス」をやっと観ることができました!実はこの作品、米国留学時代チャップリンにハマっていた私が、いよいよ日本に帰るという日の前日くらいまで、引越しの準備の合間にギリギリまで観ていたけと最後まで観きれていなかったという思い出の作品。いつか観よう、観ようと思いながら早二十数年もの時が経っていました・・・。


二十数年も経っていたら流石に今の自分にはつまらないかなと思い見始めたら、とんでもない!

チャップリンの映画はあの当時の私を驚かせたのと同じくらいに新鮮に私を驚かせ、楽しませ、感動させてくれたのでした。


それから何作か続けてチャップリンの映画を観ているのだけど、改めて彼の発想の豊かさ、実現力、独創性、全てに感動とインスピレーションをいただいています。


そして今回改めて気づいたのだけど、チャップリンの無声映画はほぼ言葉のない世界。

それって今回私が製作したWimmelbookと一緒!キャラクターの表情やジェスチャーでどう感情や状況を表現するのか色々工夫したけど、自分が思っていた以上にその辺が得意だったことに気づき、それって知らず知らずのうちにチャップリンの無声映画を観て養われていたのかもと思ったりしました。さゆきちゃんにもシェアしたら、長い年月が経って伏線回収ですね!って。


今日はまたゆったりと(これまた久方ぶりに解禁した)白ワインを飲みながら名作「KID」を観ていたら、私が作り出したい芸術(と言って良いならば)はこのような深い、上質な余韻を与えてくれるもの、と改めて認識しました。

すごいな、と驚かせてくれる作品は現代でも多く生み出されているけれど、瞬く間に次の「すごい」作品に流され、その忙しないスピードの中でそれぞれが大きくクロールなのか、溺れないように体を浮かせるため、はたまた救出されるための自己顕示のように手足をジタバタさせては派手を際立たせるような急った芸術(表現)ではなく(もちろんそれもいいと思うけれど)、もっとマグマのように深く根底に流れるもの。雄大で、温かく時を飲み込んでしまうもの。

実行は難しくとも目標を持つのはいいでしょうと、古くとも古びない作品を観たり読んだりしながら、次なる未知の制作物のためのインスピレーションをまたせっせと(のんびりと)かき集めているところです。






 
 
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